デジタル遺品整理 ~HDDやSSDなどを適切に処分するならどんな方法が良いか?~

近年、会社などを除く家庭内環境でもデジタル機器が増え、パソコンの普及期から見るともう20年ぐらいたっていると思います。

 その中で遺品整理やごみ屋敷などの部屋の片付けをしていると大量のパソコンが押し入れに保管されていることもあり、一般の家庭でも処分に躊躇した結果、家族一台づつ使用するご家庭だと10台以上パソコンが置いてある家も少なくありません。

 特に近年はネット通販を利用する割合や株取引など様々なサービスを利用することもあり、パソコンの捨て方にもついても一定の考えが必要だと思います。

 今回はこのような家の中にいつまでも残ってしまうデジタル遺品の代表例ともいえるHDDやSSDなどを処分する際にどのような処分するのがいいのか、処分方法などの一部をご紹介していきたいと思います。

どのような処分方法が個人で処分する際にやりやすいのか?

 

HDDやSSDのデータを確実に処分する方法として一番やりやすいと考えられるのが物理的に破壊する方法ですがその為にはデータが記憶されているHDDやSSDを取り外す必要があります。

 デスクトップパソコン・ノートパソコン双方に言える事ですが基本的にパソコン本体ごとに取り付けされている場所が別々にあり、場合によって意外なところを開封しないとそれらにたどり着くことが出来ません。

 特にノートパソコンは裏蓋や側面のカバーを外すことでアクセスできる機種が多いと思いますがLENOVOやpanasonicのレッツノートシリーズなどは取り外しづらい機種が多いのでその辺りはネットで情報を集めながら適切に取り外しを行う必要があると思いますので慎重に作業を進めることをお勧めします。

 取り外し後はデータを読めない形に破壊する必要があり、一番簡単なの記憶媒体側の接続端子を物理的に折ることで簡単にはアクセスできないようにすることが出来ます。 

 ただ、HDDなどの磁器メディアの場合、端子を修理することで中身のデータにはアクセスすることが出来るので出来るならHDD本体の蓋を外し、中に入っている円盤状の記憶媒体であるディスクを折り曲げたり、傷つけることで簡単にアクセスできないようにすると復元するのが更に難しくなります。

 また、企業レベルや個人情報のリストなどを取り扱ったHDD・SSDは穿孔物理破壊機やSSDのような基盤自体を破砕する方法などを取るとより復元することが出来なくなるため、事業者責任などを問われる可能性があるのであればより複雑な破損方法を選択する必要も検討された方が宜しいかと思います。

 物理破壊以外にデータをしっかり消す方法はあるのだろうか?

ではHDDやSSDなどのデータ消去を行う場合、物理破壊以外にはどのような方法があるのでしょうか?

ここでは 総務省の「国民の為のサイバーセキュリティーサイト」、パソコンの製造・販売・小売店などで構成され、パソコンのリサイクル推進のため設立した団体「一般社団法人パソコン3R推進協会」、IT・エレクトロニクス産業を中核とした業界団体「一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)」が推奨する3つのデータ消去方法をご紹介します。

参照先:総務省「国民のためのサイバーセキュリティーサイト」HPより参照

  リンク先:「廃棄するパソコンやメディアからの情報漏洩(ろうえい)」

参照先・1:一般社団法人「パソコン3R推進協会」HP参照

リンク先:データ消去について

参照先・2:一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA) HP内・PDFファイル参照

リンク先:パソコンの廃棄・譲渡時におけるハードディスク上のデータ消去に関する留意事項 

 一つ目は上記でも説明している「物理破壊によるデータ消去」となりますが人によっては物理的に破壊が難しい場合もあります。

 その際に良く取りがちな行動としてパソコン上でフォーマットを行ったりする手段もありますがデータをフォーマットするだけでは復元ソフトを使って簡単に元のデータを復元することが出来てしまいます。

 その為、二つ目にあげられるデータ消去方法として既存のデータ領域に複数回のデータ上書きをする方法があります。これらも一回二回ではなく複数回行う事で元々あったデータを上書きして塗りつぶすやり方でこの方法のメリットは上書き処理後もリユースできる点であり、デメリットはデータ領域全体に複数回の上書き処理を行うため、非常に時間がかかる点です。

 三つ目はHDDや磁気テープのような記憶媒体であれば、強磁場発生装置などで記録された磁気記憶情報毎破壊する方法です。

 この方法のメリットは特定の商品に対しては非常に早い時間で完全なデータ消去が出来ますがデメリットとしてはSSDのような磁気を使っていない商品に対しては使用できない事やリユースなどが出来ない点が挙げられます。

 このように物理的に破壊せずに完全なデータ消去を行う場合、フォーマットに比べればかなり復元性を阻害することが出来ますが上書であれば非常に時間がかかることや記憶媒体の種類によってはデータ消去が出来ないことなどを考えると一般的には記憶媒体の物理破壊を行う方が一番早くセキュリティー面でも良いのではないかと思います。

自分で行わずに業者へやってもらう方法もある

 これらを呼んで自分で行うのが難しいと思われる方もいると思います。その中で個人が利用できる様々なデータ破壊サービスを一部ご紹介したいと思います。

 今回は出張で来てもらい、目の前で処分を行っているサービスとしてロングテールジャパンが提供している「HDD・SSD出張物理破壊代行サービス」のご紹介をしたいと思います。

 詳細サービスについてはリンク先を確認していただければと思いますがHDD・SSDなどを含めた様々な記憶媒体の物理破壊に対応しているのが特徴で依頼者が指定する場所ですべての物理破壊作業を行うので確実なデータ消去を目の前で実行してもらいたい方にはお勧めのサービスです。

 また、出張サービスカーが軽トラックサイズらしいので道路が接道できる路上での作業や立体駐車場などで事業を行う店舗などでも利用できるので様々なシュチエーションで利用できるようです。

 こちらのサービスは現在、無料回収キャンペーンを2023年3月31日まで行っているようです。

 取り外しができており、外したパソコン本体も一緒に処分していただけるお客様については出張費・物理破壊の作業費共に無料にて対応してもらえるそうです。但し、パソコンなどから取り外しができていない場合はそれらの取り外しにかかる作業料金については別途1台につき550円いただいているそうですので取り外しが出来ない方についてはその辺りはご注意ください。

 キャンペーンの詳細はこちらをご覧下さい

「HDD・SSD破壊出張代行サービス」一周年記念!!無料キャンペーンを2022年12月22日より受付開始いたします。

これ以外に様々なサービスを行っているところがありますが多くは店頭への持ち込みなどがメインか結構な出張費などを払ってきてもらう方法もありますのでご自身がやりやすい方法にてご検討されるのがいいのではないでしょうか?

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